位牌の処分方法|魂抜きの費用と広島の持ち込み先・仏具や遺影の捨て方【2026年最新】

位牌の処分方法|魂抜きの費用と広島の持ち込み先を解説するアイキャッチ画像。広島は6割が浄土真宗で位牌がない家も普通、仏具・遺影は広島市の分別ルールで整理 遺品整理の基礎知識

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

遺品整理や実家の片付けで、いちばん手が止まるのが位牌(いはい)です。「捨てていいものなのか」「魂抜きは必要なのか」「いくらかかるのか」。ネットで調べると仏壇店や葬儀社の記事ばかりで、広島で実際にどこへ持っていけばいいのかまでは書いてありません。

この記事では、位牌の処分について「正しい手順」「費用の実額」「広島で頼める先」「一緒に出てくる仏具・遺影・数珠の捨て方」を、すべて公式情報で裏を取ってまとめました。

先に結論だけお伝えします。

  • 位牌の処分は「魂抜き(閉眼供養)→お焚き上げ」の2段階。魂抜きが済んだ位牌は、法律上はただの木の板です
  • 費用は0円〜3万円台。菩提寺に頼めばお布施1〜3万円、広島市内の仏具店なら3,300円、郵送なら3,000円前後、送料だけで済む無料サービスもあります
  • 広島は県民の57%が浄土真宗(安芸門徒)。浄土真宗はそもそも位牌を作らない宗派なので、「実家に位牌がない」のは広島ではごく普通です
  • 位牌・仏具・遺影は広島市のごみ分別事典に載っていません。素材で判断します(木=可燃、金属・陶器=不燃、30cm以上=大型ごみ)

それでは順番に見ていきましょう。

  1. 位牌の処分は「魂抜き→お焚き上げ」の2段階が基本
  2. 広島は県民の57%が浄土真宗|「位牌がない家」が多数派です
  3. 位牌を処分するタイミングは5つ
    1. ①白木位牌を本位牌に作り替えたとき(四十九日)
    2. ②弔い上げ(三十三回忌・五十回忌)を終えたとき
    3. ③位牌が増えすぎて「繰出位牌」や過去帳にまとめるとき
    4. ④墓じまい・永代供養で家の祭祀を終えるとき
    5. ⑤継ぐ人がいない・実家を手放すとき
  4. 位牌の処分方法4つと費用の実額
    1. ①菩提寺に頼む|お布施1〜3万円、法要のついでなら実質無料
    2. ②僧侶派遣サービス|定額3.3〜3.5万円で追加なし
    3. ③仏具店・供養業者に持ち込み/郵送|3,000円台、無料も
    4. ④永代供養|10〜50万円、捨てずに供養を続ける
  5. 広島で位牌を持ち込める・頼める先【実名・実額】
    1. 菩提寺・近くのお寺|まずここに相談
    2. 大日堂(広島市東区温品)|位牌・遺影のお焚き上げ 3,300円
    3. 一心寺(大阪)|お正念抜き2,000円〜、白木位牌のお焚き上げ
    4. 郵送で頼む|3,000円前後、送料だけの無料サービスも
  6. 位牌を自分で処分してもいい?広島市のごみ区分と手順
    1. 自分で処分するときの手順
  7. 白木位牌・仮位牌の処分|四十九日を過ぎていても大丈夫
  8. 宗派で違う「位牌の扱い」早見表
  9. 位牌と一緒に出てくる仏具・遺影・数珠・過去帳の処分|広島市の分別で整理
    1. 仏具(おりん・香炉・花立など)の分別
    2. 遺影の処分|写真は可燃ごみ、額はガラスと金属を分ける
    3. 数珠・過去帳・仏像・経本
  10. 仏壇ごと処分するなら|引き取りの実額と業者に頼む判断基準
  11. お墓も一緒にたたむなら|位牌の処分は墓じまいとセットで考える
  12. 位牌の処分でトラブルを防ぐ4つのルール
  13. よくある質問
    1. 位牌を魂抜きせずに捨てたらバチが当たりますか?
    2. 位牌の処分費用はいくらですか?
    3. 位牌は燃えるゴミに出せますか?
    4. 白木の位牌を四十九日が過ぎても持っていますが、どうすればいいですか?
    5. 浄土真宗ですが、実家に位牌がありません。何を処分すればいいですか?
    6. 遠方に住んでいて広島の実家に位牌があります。行かずに処分できますか?
  14. まとめ|位牌の処分は「魂抜き→3,000円台のお焚き上げ」が現実解

位牌の処分は「魂抜き→お焚き上げ」の2段階が基本

位牌は、故人の戒名(法名)を記した木の札です。仏教の多くの宗派では、四十九日などの法要で僧侶が「開眼供養(魂入れ)」をおこない、位牌に故人の魂が宿るとされています。

そのため、処分するときは逆の儀式である「閉眼供養(へいがんくよう)」=魂抜き・お性根抜きを先におこないます。魂を抜いた位牌は「手を合わせる対象ではなくなる」ため、あとはお焚き上げ(焼却供養)で燃やすか、お寺に預けて永代供養にするか、という流れです。

段階 やること 誰に頼む 費用の目安
①魂抜き(閉眼供養) 僧侶が読経して位牌から魂を抜く 菩提寺/僧侶派遣サービス お布施1〜3万円(派遣は3.3〜3.5万円の定額)
②お焚き上げ 魂抜き後の位牌を焼却供養する 菩提寺/仏具店/供養業者(郵送可) 0円〜3,300円程度
②の代わりに永代供養 お寺の位牌堂に預けて供養を続けてもらう 菩提寺/永代供養寺院 10〜50万円

「魂抜きをしないとどうなるのか」と不安になる方も多いのですが、法律上の決まりはありません。位牌をごみとして出しても罰せられることはなく、あくまで宗教的な慣習と、ご家族・親族の気持ちの問題です。ただし、あとから親族に「勝手に捨てた」と言われるトラブルは実際に多いので、処分前に一言伝えておくことだけは強くおすすめします。

なお、仏壇そのものの処分は別記事遺品整理で仏壇・神棚を処分する方法|魂抜き・費用にまとめています。この記事は位牌と、仏壇の中から出てくる小物(仏具・遺影・数珠・過去帳)に絞って解説します。

広島は県民の57%が浄土真宗|「位牌がない家」が多数派です

広島で位牌の話をするときに、どうしても外せない前提があります。広島県西部は「安芸門徒(あきもんと)」と呼ばれる浄土真宗の信仰がとても厚い地域だということです。

  • 昭和51年(1976年)の中国新聞社の調査では、広島県民の57%が真宗門徒とされています
  • 浄土真宗本願寺派の安芸教区だけで、広島県西部に25組・500ヶ寺余りの寺院があります(広島別院=中区寺町1-19)

そして浄土真宗は、原則として位牌を作りません。亡くなった方はすぐに仏になる(往生する)という教えのため、魂が位牌に宿るという考え方をとらないからです。代わりに、法名を記した「過去帳」や「法名軸(ほうみょうじく)」を仏壇に置きます。

つまり広島では、次のようなケースがとても多くなります。

状況 広島でよくある実態 処分の考え方
実家の仏壇を開けたら位牌がない 浄土真宗の家では普通。過去帳や法名軸がある 過去帳・法名軸は「礼拝の対象」。位牌と同じくお寺に相談して処分
葬儀で使った白木の位牌だけがある 浄土真宗では本位牌に作り替えないため、白木のまま残っていることが多い 四十九日や納骨のときに菩提寺に相談。多くは無償で引き取り
他宗派で本位牌が何柱もある 曹洞宗・真言宗・日蓮宗などの家 魂抜き→お焚き上げ。まとめたいなら「繰出位牌」や過去帳に集約

浄土真宗では「魂抜き」という言い方もせず、仏壇を移すときの法要は「遷座法要(せんざほうよう)」と呼びます。ご実家の宗派が浄土真宗なら、「魂抜きをしてください」ではなく「仏壇じまいの相談をしたい」とお寺に伝えたほうが話が早いです。

宗派が分からない場合は、仏壇の中の本尊(掛軸や仏像)や、過去帳の有無、お墓の墓石に刻まれた文字(「南無阿弥陀仏」なら浄土真宗か浄土宗の可能性が高い)から見当がつきます。分からなければ遺品整理の流れと手順にある「重要書類を先に探す」の手順で、葬儀の領収書や香典帳から菩提寺を探すのが確実です。

位牌を処分するタイミングは5つ

位牌は基本的に「処分するもの」ではなく、ずっと祀り続けるものです。それでも処分が必要になる場面は、だいたい次の5つに集約されます。

①白木位牌を本位牌に作り替えたとき(四十九日)

葬儀のときに使う白木の位牌は仮の位牌で、四十九日法要で本位牌(塗り位牌など)に魂を移します。役目を終えた白木位牌は、その場で菩提寺にお焚き上げしてもらうのが一般的です。

②弔い上げ(三十三回忌・五十回忌)を終えたとき

多くの宗派では三十三回忌(または五十回忌)で個人としての供養を終え、先祖代々の位牌にまとめます。このとき個人の位牌は魂抜きをしてお焚き上げします。

③位牌が増えすぎて「繰出位牌」や過去帳にまとめるとき

仏壇に位牌が10柱も並んでいる、というお宅は珍しくありません。複数の札板を1つの箱に収める「繰出位牌(くりだしいはい)」や過去帳に書き写して、古い位牌を処分します。

④墓じまい・永代供養で家の祭祀を終えるとき

お墓をたたんで遺骨を永代供養に移すとき、位牌もお寺に預けて永代供養にするか、お焚き上げするかを決めます。広島の墓じまいの費用と手続きは墓じまい 広島の費用と手続き|補助金と市営合葬墓5万円で詳しく解説しています。

⑤継ぐ人がいない・実家を手放すとき

遺品整理や実家じまいで最も多いのがこのケースです。仏壇ごと処分することが多いので、仏壇の閉眼供養と同時に位牌の魂抜きをしてもらうのが手間も費用も最小になります。

⚠️ここで一つだけ注意点があります。親が亡くなった直後、相続放棄を検討している場合は、位牌や仏壇に手をつける前に相続の判断を先にしてください。祭祀財産である位牌そのものは相続財産ではありませんが、遺品整理全体を進めてしまうと「相続を承認した」とみなされる恐れがあります。詳しくは遺品整理と相続放棄の関係|手をつけるとバレる?をご覧ください。

位牌の処分方法4つと費用の実額

ここからが本題です。位牌の処分方法は大きく4つ。それぞれ「魂抜きまでやってくれるか」「いくらかかるか」が違います。

方法 魂抜き お焚き上げ 費用の実額・目安 向いている人
①菩提寺に頼む お布施1〜3万円(法要のついでなら追加なし) 菩提寺がある・宗派どおりに供養したい
②僧侶派遣サービス △(別途) 定額3.3〜3.5万円(お車代・御膳料込み) 菩提寺がない・檀家になりたくない
③仏具店・供養業者に持ち込み/郵送 ×(済ませてから) 1柱3,000〜3,300円/無料(送料のみ) 魂抜きは済んでいる・とにかく安く
④永代供養(お寺に預ける) 期限後に○ 10〜50万円(三十三回忌まで等) 捨てるのに抵抗がある・供養を続けたい

①菩提寺に頼む|お布施1〜3万円、法要のついでなら実質無料

いちばん確実で、いちばん安く済むことが多いのがこの方法です。閉眼供養のお布施の相場は1〜3万円。四十九日や一周忌などの法要と同じ日にお願いすれば、お布施に含めてもらえて追加費用なしというお寺が大半です。お焚き上げもお寺の設備でそのまま。

お布施の袋の表書きは「御布施」、水引は不要(白無地の封筒で可)。金額を聞いていいのか迷う方が多いですが、「皆さんどのくらい包まれていますか」と率直に聞いて問題ありません。

②僧侶派遣サービス|定額3.3〜3.5万円で追加なし

菩提寺がない、あるいは疎遠で頼みづらい場合は、僧侶派遣(お坊さん手配)サービスがあります。例として、「よりそうお坊さん便」は法要35,000円(初回・お車代・御膳料込み)「涙そうそう」は魂抜き・閉眼供養33,000円(税込)と定額で、あとから追加を求められないのが特徴です。仏壇・位牌・遺影をまとめて1回の読経で済ませられます。

③仏具店・供養業者に持ち込み/郵送|3,000円台、無料も

すでに魂抜きが済んでいる位牌(または白木位牌)なら、お焚き上げだけを仏具店や供養業者に頼めます。広島市内なら持ち込みで3,300円、全国対応の郵送サービスなら3,000〜3,300円、送料だけで無料のところもあります。具体的な持ち込み先は次の章で実名でまとめます。

④永代供養|10〜50万円、捨てずに供養を続ける

お寺の位牌堂に預け、三十三回忌など一定期間は供養を続けてもらい、期限が来たらお寺がお焚き上げする方法です。費用は10〜50万円と幅があり、遺骨の永代供養とセットになることも多いです。「捨てる」ことにどうしても抵抗がある方の選択肢です。

広島で位牌を持ち込める・頼める先【実名・実額】

ここが、他の記事にはない部分です。広島で実際に位牌の処分を受け付けている先を、公式サイトで確認した内容だけでまとめました。

菩提寺・近くのお寺|まずここに相談

繰り返しになりますが、菩提寺があるならまず菩提寺です。広島県西部の浄土真宗本願寺派なら、安芸教区(広島別院・中区寺町1-19・082-231-0302)の寺院マップから最寄りのお寺を探せます。檀家でなくても相談に乗ってくれるお寺は多いので、電話で「位牌(または過去帳)の処分を相談したい」と伝えてみてください。

大日堂(広島市東区温品)|位牌・遺影のお焚き上げ 3,300円

広島で霊園・石材・仏具を手がける大日堂株式会社(本社:広島市東区温品五丁目10番48号/082-573-3300/受付10:00〜17:00)は、公式サイトでお焚き上げの料金を明示しています。

品目 料金(税込)
塔婆・お札・お守り・人形・写真 1,100円
仏像・掛軸・お位牌・過去帳・遺影 3,300円
墓標 5,500円
神棚 11,000円〜
お仏壇 33,000円〜

注意点は2つ。仏像や位牌は「お寺で魂を抜いてから」持参するのが原則(魂抜きの希望は相談可)、そして金具などの不燃物は事前に外して可燃物だけを持ち込むことです。受付場所や持ち込みの手順は公式ページに詳しい記載がないので、必ず事前に電話で確認してください。

一心寺(大阪)|お正念抜き2,000円〜、白木位牌のお焚き上げ

広島からは少し遠いですが、関西方面にご親族がいる方や、帰省のついでに済ませたい方に知られているのが大阪の一心寺(大阪市天王寺区逢阪2-8-69/06-6771-0444)です。宗派を問わず、撥遣(お正念抜き)=一霊につき2,000円・3,000円・5,000円・10,000円からの志納で受け付けており、葬儀で使った白木の位牌のお焚き上げもしています。年中無休9時〜16時・予約不可・申込順なので、当日は受付の念佛堂へ直接行く形です。

郵送で頼む|3,000円前後、送料だけの無料サービスも

広島市外にお住まいで持ち込みが難しい方や、実家が遠方の方には郵送が便利です。公式サイトで料金を明示している3つを比べます。

サービス 料金 魂抜き 送り方 証明書
NPO法人 納骨支援の会 1霊 3,000円(税込) 賛助寺院で閉眼供養後にお焚き上げ レターパックライト430円(厚さ3cm以下)/プラス600円 位牌供養証明書兼受領証あり
涙そうそう 1柱 3,300円(税込)。詰め放題9,900〜15,400円 閉眼済みが前提(未供養なら僧侶派遣33,000円) 送料は自己負担・前払い お焚き上げ証(メール・LINE無料/郵送2,200円)
お位牌Maker 無料(送料のみ) 提携寺院で供養後にお焚き上げ(年2〜3回の合同) 紙か布で包み、外箱に「お焚き上げ」、品名は「木工品」

「位牌 処分 無料」で検索している方に向けて補足すると、無料になるのは①菩提寺の法要と同日に頼む ②葬儀社が用意した白木位牌を葬儀社に返す ③お位牌Makerのような無料の合同供養に送る、の3パターンです。②は葬儀社によって対応が違うので、葬儀の担当者に一度聞いてみてください。

なお、広島市内で人形の供養先をお探しなら、姉妹サイトの雛人形の処分方法7選|広島の人形供養5ヶ所と料金に多聞院・邇保姫神社など5ヶ所をまとめています。位牌と人形は受け付け先が違うので、混同しないようご注意ください。

位牌を自分で処分してもいい?広島市のごみ区分と手順

「位牌 処分 自分で」「位牌 燃えるゴミ」という検索も多いので、正直に書きます。

魂抜きが済んだ位牌を、家庭ごみとして出すこと自体は問題ありません。位牌は木の板(漆塗り・金箔)なので、広島市のルールに当てはめると次のようになります。

状態 広島市の区分 出し方
木製の位牌(30cm未満) 可燃ごみ じょうぶな紙袋またはポリ袋に入れて収集日に出す
金属の飾り・台座 不燃ごみ 透明・半透明のポリ袋(令和8年4月から透明袋のみ)
クリスタル・ガラス製の位牌 資源ごみ(その他のガラス) 割れないよう新聞紙で包んで
30cm以上の大きな位牌・繰出位牌の箱 大型ごみ 大型ごみ受付センター(0570-082530/082-544-5300)に予約・納付券250円〜

⚠️広島市の「家庭ごみ分別50音事典」には、位牌・仏壇・仏具・遺影の項目がありません(2026年9月に「あ行」「か行」「さ行」「は行」を確認)。ですので上の表は「木製品は可燃ごみ」「陶磁器・ガラス・金属製品は不燃ごみ」「最長辺30cm以上は大型ごみ」という市の基本ルールを当てはめたものです。迷ったら広島市環境局の分別相談(業務第一課指導係 082-504-2220)に品目を伝えて確認してください。

自分で処分するときの手順

  1. 親族に一言伝える(あとで揉める原因のほぼすべてがここ)
  2. 魂抜きを済ませる。菩提寺がなければ僧侶派遣で1回、仏壇・遺影とまとめて
  3. 白い紙か布で包む。慣習として塩を振って清める家もあります(宗教的な決まりではありません)
  4. 素材で分別して出す。他のごみと同じ袋に混ぜず、位牌だけを包んで別にするとご近所への配慮になります

それでも「ごみに出すのはどうしても気が引ける」という方は、前の章の郵送3,000円前後か送料のみの無料サービスを使うのが、いちばん心の負担が少ない落としどころです。

白木位牌・仮位牌の処分|四十九日を過ぎていても大丈夫

葬儀のあと、後飾り祭壇(段ボールや白木の簡易祭壇)と一緒に残るのが白木位牌(仮位牌)です。

  • 本来の流れ=四十九日法要で本位牌に魂を移し、白木位牌はそのまま菩提寺でお焚き上げ。多くのお寺が無償で対応します
  • 四十九日を過ぎてしまった場合=問題ありません。一周忌や納骨のときにお寺へ持参すれば同じように引き取ってもらえます
  • 葬儀社に返す=葬儀社が用意した白木位牌・後飾りは、その葬儀社が無料で引き取るケースが多いです(レンタル扱いで返却するだけ、という会社もあります)
  • 浄土真宗の場合=本位牌を作らないので、白木位牌の役目は納骨や四十九日で終わり、法名は過去帳に記します。白木位牌はお寺に相談して引き取ってもらいます

後飾り祭壇の段ボール・白木の棚は、供養の対象ではありません。広島市では段ボールは資源ごみ(ひもでしばる)、白木の棚は可燃ごみか、30cm以上なら大型ごみです。飾ってあった陶器の仏具(仏飯器・湯呑み)は不燃ごみに出せます。

宗派で違う「位牌の扱い」早見表

宗派 位牌 処分時の儀式 補足
浄土真宗(本願寺派・大谷派) 原則作らない(過去帳・法名軸) 「魂抜き」ではなく遷座法要・仏壇じまいの相談 広島県西部の多数派。白木位牌は残っていることが多い
浄土宗 作る 閉眼供養→お焚き上げ 本尊は阿弥陀如来
曹洞宗・臨済宗 作る 閉眼供養(お性根抜き)→お焚き上げ 三十三回忌で弔い上げが一般的
真言宗 作る 閉眼供養→お焚き上げ 戒名に梵字が付くことが多い
日蓮宗 作る 閉眼供養→お焚き上げ 戒名に「日」の字が入ることが多い
創価学会 作らない(過去帳) 特別な儀式は不要とされる 白木位牌が残っていれば会館や仏壇店に相談
神道 霊璽(れいじ) 神職による「御霊抜き」 お寺ではなく神社へ。神棚の処分は仏壇記事を参照

宗派ごとの細かな作法は、菩提寺や同じ宗派のお寺に聞くのが確実です。「位牌の処分」と検索して出てくる全国向けの記事は、浄土真宗の家が多い広島の実情と噛み合わないことがある、という点だけ覚えておいてください。

位牌と一緒に出てくる仏具・遺影・数珠・過去帳の処分|広島市の分別で整理

遺品整理の現場では、位牌だけが単独で出てくることはまずありません。仏壇の中や周りにある小物を、「供養が必要なもの」と「ごみとして出してよいもの」に分けると、迷いがなくなります。

分類 品目 扱い
礼拝の対象(供養が必要) 本尊(仏像・掛軸)、位牌、過去帳、法名軸、遺影 魂抜き→お焚き上げ。大日堂なら仏像・掛軸・位牌・過去帳・遺影は各3,300円
それ以外の仏具(供養不要) おりん、香炉、花立、火立(ろうそく立て)、仏飯器、茶湯器、高坏、経机、線香、ろうそく 素材で分別して家庭ごみへ。気になる人はまとめてお焚き上げ(仏具店でダンボール1箱5,500円程度)

仏具(おりん・香炉・花立など)の分別

品目 主な素材 広島市の区分
おりん・りん棒・花立・火立 真鍮・銅・アルミなどの金属 不燃ごみ(透明袋)。小さい金属製品は不燃ごみ扱い
香炉・仏飯器・茶湯器 陶磁器 不燃ごみ(せともの扱い)。中の灰は可燃ごみ
経机・高坏(木製) 可燃ごみ。30cm以上は大型ごみ
ガラス製の花立・ローソク立て ガラス 資源ごみ(その他のガラス)。30cm以上は大型ごみ
線香・ろうそく・マッチ 可燃ごみ。未使用の線香は仏壇店やお寺に寄付できることも
電気式の灯籠・LEDろうそく 電気製品 小型電化製品=不燃ごみ。電池は有害ごみ

広島市の大型ごみは最長の辺または最大径が30cm以上、棒状・板状なら1m以上が基準で、予約制・納付券(250円券から)方式です。1回の申込は10点まで、合計3,000円以内という上限もあるので、仏壇や経机など大物が複数ある場合は広島市の大型ごみ(粗大ゴミ)の出し方の記事で、安佐南工場への持ち込み(手数料無料)もあわせて検討してください。

遺影の処分|写真は可燃ごみ、額はガラスと金属を分ける

「遺影 処分」も検索がとても多い品目です。遺影は写真そのものと、額(フレーム)に分けて考えます。

  • 写真(プリント)=広島市では可燃ごみ。じょうぶな紙袋かポリ袋に入れて出せます。個人情報の面から、他のごみと混ぜて中が見えないようにすると安心です
  • 額のガラス=資源ごみ(その他のガラス)。割れないよう新聞紙で包みます
  • 額の枠=木製なら可燃ごみ、金属なら不燃ごみ。30cm以上の大きな額は大型ごみ(納付券方式)
  • ごみに出すのに抵抗がある=大日堂の写真1,100円・遺影3,300円のお焚き上げ、または郵送サービスへ。仏壇の閉眼供養のときに一緒に読経してもらえば追加なしのことも多いです

遺影は「魂が宿る」と明確にされているわけではありませんが、故人の顔なので心理的な抵抗がいちばん大きい品目です。小さくデータ化して残し、額だけ処分する方も増えています。写真やアルバムの整理全般は遺品の写真・アルバムの処分方法|捨て方・デジタル化・供養までにまとめています。

数珠・過去帳・仏像・経本

  • 数珠(念珠)=供養の対象ではないとされ、素材で分別(木・種子=可燃、石・ガラス=不燃)。故人の形見として持ち帰る方も多く、遺品整理では最後まで残しておく品です
  • 過去帳・法名軸=浄土真宗では位牌の代わりになる「礼拝の対象」。位牌と同じくお寺に相談し、お焚き上げか引き継ぎを。過去帳は家系の記録でもあるので、処分前に必ず写真かコピーを取ってください
  • 仏像・掛軸(本尊)=必ず魂抜き。処分するより菩提寺やお寺に「お返しする」形が一般的です。大日堂の料金は3,300円
  • 経本・お経の本=可燃ごみで問題ありませんが、気になる方はお寺に寄付できます

貴金属の飾りが付いた仏具や、金の仏像は捨てる前に査定を。真鍮のおりんでも買取対象になることがあります。詳しくは遺品の貴金属・宝石の処分・売却方法をご覧ください。

仏壇ごと処分するなら|引き取りの実額と業者に頼む判断基準

位牌の処分を考えているということは、多くの場合仏壇そのものも処分するのではないでしょうか。仏壇ごとになると話が変わります。

  • 仏壇店の引き取り例=お仏壇のはせがわは「引取のみ」で仏壇(三辺合計130cmまで)19,800円、仏具はダンボール1箱5,500円。ただし閉眼供養(魂抜き)は行わないので、位牌と本尊の魂抜きは先にお寺で済ませておく必要があります
  • 広島市の大型ごみ=仏壇も出せますが、1回10点・3,000円以内の上限があり、運び出しは自分でやることになります
  • 遺品整理業者にまとめて頼む=仏壇・位牌・仏具・遺影を、僧侶の読経(閉眼供養)付きで一括処分してくれる業者があります。費用は5,000〜10,000円程度の上乗せが目安で、家一軒の片付けと同時なら、これがいちばん手間がかかりません

仏壇・神棚の処分方法の詳細は遺品整理で仏壇・神棚を処分する方法に、遺品整理業者の選び方は遺品整理の選び方【広島版】失敗しない5つのポイント広島の遺品整理業者おすすめ比較7選にまとめています。

📋 仏壇・位牌の供養ごと、家一軒まとめて頼むなら

閉眼供養の手配から仏具・遺影の処分まで一括で相談できます。見積もりは無料なので、自分で分別する手間と比べてみてください。

無料見積もり・相談はこちら →

※全国対応・遺品整理110番 ※広告を含みます

⚠️「供養します」と言いながら不法投棄していた、という悪質業者のトラブルも報道されています。閉眼供養の証明書や供養の写真を出してくれるかを必ず確認してください。見分け方は遺品整理 悪徳業者の見分け方|広島でトラブルを防ぐ5つのチェックポイントで解説しています。

お墓も一緒にたたむなら|位牌の処分は墓じまいとセットで考える

実家じまいや遺品整理で位牌を処分する方の多くは、同時に「お墓をどうするか」という問題に直面します。位牌の魂抜きと、お墓の閉眼供養は同じ僧侶に同じ日に頼めることが多く、まとめて依頼するとお布施も1回で済むケースがあります。

広島市には焼骨1体5万円で永代管理してくれる市営の合葬墓があり、県内の自治体に墓じまい補助金がないことも含めて墓じまい 広島の費用と手続きで実地調査した結果をまとめています。

墓じまいまで視野に入っている方へ

閉眼供養・行政手続き・墓石の撤去を一括で代行するサービスがあります。位牌の供養と同時に相談すると、僧侶の手配を一本化できます。資料請求・相談は無料です。

お墓のミキワの墓じまいサービス(全国対応・無料行政代行/資料請求は無料)

墓じまいパートナーズの無料相談・相見積もり

※広告を含みます

位牌の処分でトラブルを防ぐ4つのルール

  1. 親族に先に伝える。特に故人のきょうだい・本家筋。「勝手に捨てた」は法要の場で最も揉める話題です
  2. 戒名・命日を控えてから処分する。位牌の裏側や過去帳を写真に撮っておけば、あとで法要や墓じまいの手続きで困りません
  3. お布施の目安は事前に聞く。表書きは「御布施」。お車代(5,000〜10,000円)を別に包むのが丁寧です
  4. 証明書をもらう。郵送サービスや業者に頼んだときは、供養証明書やお焚き上げ証を受け取り、親族に見せられるようにしておきます

実家全体の片付けの順番や、広島市の大型ごみ・持ち込み無料制度を使った費用の抑え方は実家の片付けはどこから?広島の費用相場と順番遺品整理の費用を安くする5つの方法【広島版】をご覧ください。

よくある質問

位牌を魂抜きせずに捨てたらバチが当たりますか?

法律上の問題はなく、宗教的にも「罰」を定めている宗派はありません。浄土真宗にいたっては、そもそも位牌に魂が宿るという考え方をとりません。ただ、ご家族の気持ちの区切りとして魂抜きをする方が圧倒的に多いのは事実です。迷うなら、費用の負担が小さい郵送3,000円台か無料の合同供養を使うのが現実的です。

位牌の処分費用はいくらですか?

菩提寺のお布施1〜3万円(法要と同日なら追加なしも多い)、僧侶派遣の定額3.3〜3.5万円、魂抜き済みの位牌のお焚き上げだけなら広島市内の仏具店で3,300円、郵送で3,000〜3,300円、送料のみの無料サービスもあります。永代供養に預けるなら10〜50万円です。

位牌は燃えるゴミに出せますか?

木製の位牌は、広島市のルールでは可燃ごみに当たります(30cm以上は大型ごみ)。ただし分別事典に「位牌」の項目はないため、金具やガラスの有無で迷ったら市の分別相談(082-504-2220)に確認してください。魂抜きを済ませ、白い紙に包んで出すのが一般的です。

白木の位牌を四十九日が過ぎても持っていますが、どうすればいいですか?

問題ありません。次の法要や納骨のときに菩提寺へ持参すれば、そのままお焚き上げしてもらえます。葬儀社が用意したものなら葬儀社に返せる場合もあります。浄土真宗なら本位牌は作らず、過去帳に法名を記してから白木位牌をお寺に相談してください。

浄土真宗ですが、実家に位牌がありません。何を処分すればいいですか?

浄土真宗は位牌を作らない宗派なので、それが正常です。仏壇の中の「過去帳」「法名軸」「本尊(阿弥陀如来の掛軸か仏像)」が礼拝の対象で、これらをお寺(安芸教区なら最寄りの本願寺派寺院)に相談して引き継ぐか、お焚き上げしてもらいます。おりんや香炉などの仏具は素材で分別して家庭ごみに出せます。

遠方に住んでいて広島の実家に位牌があります。行かずに処分できますか?

できます。①実家の菩提寺に電話で相談し、法要のついでに引き取ってもらう ②郵送サービス(納骨支援の会3,000円・涙そうそう3,300円・お位牌Maker送料のみ)に送る ③遺品整理業者に閉眼供養込みで依頼する、の3通りです。位牌だけをレターパックで送る場合、厚さ3cm以下ならライト(430円)で送れます。

まとめ|位牌の処分は「魂抜き→3,000円台のお焚き上げ」が現実解

  • 位牌の処分は「魂抜き(閉眼供養)→お焚き上げ」の2段階。法律上の決まりはなく、親族への一言が最大のトラブル防止策
  • 費用は0円〜3万円台。菩提寺の法要と同日なら追加なし、僧侶派遣は3.3〜3.5万円の定額、お焚き上げだけなら大日堂(広島市東区温品)で3,300円、郵送3,000〜3,300円、無料の合同供養も
  • 🔴広島は県民の57%が浄土真宗(安芸門徒)。位牌を作らない宗派なので「位牌がない実家」は普通。過去帳・法名軸・白木位牌をお寺に相談する
  • 🔴位牌・仏具・遺影は広島市の分別事典に載っていない。木=可燃、金属・陶器=不燃(令和8年4月から透明袋)、ガラス=資源、30cm以上=大型ごみ(納付券250円〜)で判断。迷ったら082-504-2220へ
  • 遺影は写真=可燃ごみ、額はガラスと枠を分ける。抵抗があればお焚き上げ(写真1,100円・遺影3,300円)
  • 仏壇ごと処分するなら、閉眼供養込みの遺品整理業者が最も手間がない。供養の証明書が出るかを必ず確認
  • お墓もたたむなら、位牌の魂抜きと墓じまいの閉眼供養は同じ日にまとめるとお布施が1回で済む

位牌は「捨て方」よりも「気持ちの区切り方」で悩む品です。手順と費用が分かれば、あとは家族で一言交わすだけ。この記事がその一歩になれば幸いです。

広島生活サービスメディアグループ

📦 広島収納ナビ 🚚 広島引越しナビ ♻ 広島不用品ナビ 💚 広島遺品整理ナビ